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2011年1月29日

タバコ値上げから4ヶ月たちますね

先のタバコの大幅値上げを機会に禁煙された方も多いと思います。しかし、最近の新聞を読むと、また喫煙者に戻ってしまった方が増えているみたいです。私もかつては喫煙者でした。歯科医になりたてのころは、タバコを吸うのがかっこいいみたいな世の中の流れで、みんな医局でプカプカ吸っていました。
抜歯に“はまった”ときは、気分転換で一服吸って再トライしなさい、と上司の助言などもあった時代です。
今から考えると、とんでもないことですが …。
タバコと口の中の健康は非常に密接な関係でして、まず思い浮かぶのは、口臭です。吸ったあと、どれだけ歯を磨いても、やはりタバコの臭いは残ります。患者さんの口の中を覗いたときにはすぐわかります。
業者さんも、タバコ臭い方はすぐわかってしまいます。
タバコの口の中に対する害は色々あります。
ニコチンは末梢の血管を収縮させるので、歯茎に血液が充分に届かず、その結果血液の流れが悪くなり、ぶよぶよした歯茎になってしまいます。歯周病の悪化の原因になります。
タール(いわゆるヤニ)は歯の表面をベタベタにしてしまい、汚れが落ちにくくなります。
一生懸命磨いているにもかかわらず、プラークコントロールが悪い状態が続き、虫歯や歯周病を進行させてしまいます。
そして、滅多なことでは起こりませんが、ガンをひきおこしたりもします。
それだけタバコのリスクは高いのですが、私はだからといって禁煙を声高に言ったりすることはありません。
なぜなら、喫煙者は基本的に成人であり、吸うか吸わないかはその人の判断に委ねるというスタンスをとっているからです。
禁煙しなさい禁煙しなさいというのは簡単ですが、やめられない方にもなんらかの事情があるのだし、大変だけど、できればやめてくださいね、というのが私のスタンスです。
ですから、タバコを吸うのは自己責任で、タバコを吸わない方より口の中に気を使ってください。
あわよくば、禁煙できたらそれにこしたことはありません。
それより、喫煙のマナーをきちんと守っていただきたいですね。
子供がいるところでは吸わないとか、路上喫煙などは論外です。片身が狭いですが、喫煙所でいじけながら吸ってくださいね。
なにやらとりとめもないことを書いておりますが、今は喫煙はカッコ悪い世の中になってしまったわけです。
全然話は変わりますが、昔の刑事ドラマ(西部警察だったかな?)のエンディングで石原裕次郎が歩きタバコで最後そのタバコをポイ捨てするシーンがありました。
あちゃーと思いました。
院長なぎさまさひろ